手づくりライフ

手づくりライフ復刊?

 いまから20年ほど前まで『手づくりライフ』という雑誌が月刊で発行されていました。 手づくりライフ
当時2万部くらいの発行部数で、日曜大工クラブとタイアップし、主として同クラブの会員を中心に販売されていました。 内容は電動工具の使い方や簡単な家具の作り方、ふすまや障子貼りのコツなど技術的なノウハウをつたえるものが多くを占めていました。

 しかし、この雑誌は '72年6月創刊から8年あまりで短い命を閉じてしまいました。
これにはいろいろな原因がありますが、一番大きかったのはDIY(Do It Yourselfの略)=日曜大工という理解であり、補修・修理の意味合いが強く、クリエイティブな面 はあまり認識されていませんでした。
  またこの時代はDIYセンターも利用者にどのような商品を提供していくか、手探りの状態であり、縦割り、分業の意識の強い社会環境の中で、大工さんや左官屋さんのようにモノを作ることを一般 にはイメージできなかったのです。
 そこにかなりレベルの高い DIYを紹介したものですから、ちょっと時代が早かったということも一つの原因でした。
 そこで私たちは時代が大きく変わり始めた今、改めてDIYという言葉のもつ本当の意味を考えながら『自分の人生は自分が創る』という立場に立って、お互いがその人にふさわしいライフスタイルを確立することをサポートしていくために、あえて手づくりライフを復刊することにしたわけです。

興味深い一つのデータ
ここ二十年で日本人の意識がどう変化したかを示すデータがあります。NHK放送文化研究所の調査『現代日本人の意識構造』(2000年)がそれ。
@回答者は各年とも全国の16歳以上の男女で、1978年が4.240人、88年が3.853人、98年が3.622人。
A調査は「仕事と余暇のあり方について、あなたはどれが最も望ましいと思いますか」という問に対する答え。
B余暇志向は、「仕事よりも、余暇の中に生きがいを求める」と「仕事はさっさとかたずけて、出来るだけ余暇を楽しむ」の合計。 
仕事・余暇両立は、「仕事にも余暇にも、同じくらい力を入れる」。
仕事志向は、「余暇も時には楽しむが、仕事のほうに力を注ぐ」と「仕事に生きがいを求めて、全力を傾ける」の合計。

グラフ

ごらんのとおり、仕事派はこの20年で約20%近く大幅に減っている。

《この項は小学館発行の『昭和史年表・完結版』を参考にまとめました》    

発行人:杉浦 操六

日曜大工だけじゃないDIY
 DIYという言葉の歴史は、第二次大戦後ロンドンで自分たちの住宅を自分たちの手で修復しようという運動が起こったのが始まりと言われています。ロンドンで生まれたDIY運動が欧州全土に広まり米国に伝わって、 開拓時代を経てきたDIYの育つ土壌がある米国で今日的DIYが普及してきました。
  また、Home DepoのようにDIY商品を販売するインプルーブメントストアーが発展・定着したことが普及の大きな要因にもなっています。
  日本では1972年にドイト(与野)が誕生した後全国に普及しDIY関係の商品を一般 生活者が手に入れることが出来るようになり、現在に至っています。
 言葉の解釈にどれが正解と言うことは無く、その時々の状況によって変わりますが、日本でのDIYというと「日曜大工」の代名詞のようになっていました。
 Do it yourself ですから、自分自身で家の修復などをする日曜大工は、解釈として間違いではないですが、それだけの意味と捉えている人も多かったことも事実です。
 ホームセンターで、大工道具とその材料を売っていますが、入り口付近にガーデニング用品や植物、店の奥には照明機具やカーペットなどがあり、これらは「大工」というものではありませんがDIY用品です。
 ホームセンターのDIY商品は住生活に関するものが中心で、住まいと暮しをよりよいものにするため、自らの手で快適な生活空間を創造するという目的で、 既製品でそれだけで十分機能を果たす事が出来るもの以外で、自分が何かしら手を加える事によって完成されるものをDIYと呼ぶ訳です。
 最近ではDIYを広義に捉える風潮になってきて、今日的なDIYの解釈は、国民経済が安定した比較的ゆとりのある先進諸国で余暇の楽しみ、また、人間性の回復や合理的な生活を営む中で「DIYによる自身の個性の創造」の意味合いが強くなってきています。
 しかし、ライフスタイルに及ぶ解釈をしたメディアや商品、書籍などもあまり見られません。
 自分が何かしら手を加える事によって改善される現象や気持に対しての行動もDIYとなります。
 自分のライフスタイルを、ファッションメーカーなどから押し付けられるものでなく、自分に合ったできる範囲のDIYから始めるための情報を提供する発信源に、「手づくりライフ」をしていこうと思っています。
このサイトはHow toより
この店に行って材料を買って、道具はこれを使い、このようにして作って、こんな風に使います。 とか この映画はあそこで上映していて、誰々が出演していて、こんな内容です。 とか あそこで、こんなことをするには、こういう風にすると便利だ。 といった情報は、Yahoo なんかで探した方が沢山載っているので絶対に良い。
じゃ、このサイトの「自分のライフスタイルを手づくりするための情報」ってのは何なのよ?!
早い!便利!=良いことなんですが、こんな風に使うと楽しくなる。 こんな良い気分になれた。とい う方を優先したサイトを載せていきたいのです。
  映画や音楽も解説風でなく、評論家はもちろん作者・監督の言っていることや考えと、全然違う自分の感じたことを載せているサイトを中心にしていきたいと考えています。
高まる「自分みがき」の熱
 最近中高年の間で学習熱が高まっているといわれる。富士通が運営するパソコン教室 は45歳以上を対象に全国展開しているが、ここ1、2年で受講者が急増し、この春、6千人を超えたという。
 一方、社会人向け公開講座を持つ全国の大学の連絡組織である「大学公開講座研究会」 の事務局の話では、5年前に35校だった参加校は、いまでは2倍強の75校に増え、 受講者数は70万人に達した模様だ。

  東京・中央区にある早稲田大学エクステンション センター八丁堀校では、国際情勢から医療、江戸・東京の歴史まで講座は百五あり、 受講者は2千6百人にのぼる盛況だ。
  2年前に実施された政府の「生涯学習に関する世論調査」という資料によると、学習を希望する理由のうち「仕事に役立てる」は10%で、「家庭・日常生活や地域を良くす るため」が25%と断然多いのが目立つ。学習の内容は仕事の枠を大きく超えているのが特徴だ。定年後に何をするかに関心が集まり、自己投資への欲求が高まっている ことがはっきり見て取れる。

  電通が団塊の世代を対象に調査した結果、人生や生き方に関する価値観・意識は「常に自己啓発や知的好奇心を持って生きていきたい」が75%で、他の世代よりかなり高い。また「新しいものやことにチャレンジするのが好き」が、47%で、他の世代の40%以下を上回る。消費面では「好きなことには思い切って出費する」が64%で、 自分だけの時間、空間に浸りたいという願望も強い。

  長引く景気低迷の中、消費不振が指摘されているが、確かに食品など生活必需品への支出は減り続けているが、個性的なライフスタイルを実現するための「選択的支出」は、 昨年から今年にかけて増加に転じていることが日本総合研究所の調査で分かった。 普通、所得が減少する局面では、日常生活に不要な支出が減るのが一般的といわれるが、 近年は住居設備、旅行、乗用車、教養・娯楽などへの支出が増えている。

  家電量販店のラ オックスが3年前オープンした「ホビー館」では、鉄道模型、プラモデル、カプセル入り 玩具などの売れ行きが好調で、2002年3月期の売上は前期より25%増える見通 しだといわれる。
  自分らしい、自分だけのライフスタイルを確立したいという人々が、次第に増えてき ていることを以上の情報は物語っている。こうした動きがさらに高まり、大きなうねりとなって日本中に広がる中で「手づくりライフ」も一翼を担えるようにな内容にしていくつもりです。
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